資産運用の基礎知識と注意点

1000万円の運用でファンドラップがNGな3つの理由

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ファンドラップとは

「ファンドラップ」というサービスが今勢いを増しています。

様々な大手金融機関(銀行や証券会社)などが、次々とこのサービスを展開しており、各社力を入れていることがわかります。

 

ファンドラップは、ある程度のまとまった資産を預け一定の手数料を支払うことで、投資一任契約結び、預けた資金の運用を運用会社に相談・お任せするものです。

最近は、長年貯蓄を続けてきた中高年を狙い目に、積極的な営業が展開されているようです。

 

ファンドラップでは

  • 投資の相談をできる
  • 投資先の選定やトレーディングは全てやってもらえる
  • プロに任せるので誰でも安心して運用できる

といった点がメリットとして挙げられていますが、実際のところどうなのでしょうか?

 

結論から言ってしまうと、ファンドラップの運用は決しておすすめできるようなものではありません。

ファンドラップの実情と、プロの力を借りたい・任せたいときに本当におすすめできる投資先について解説していきたいと思います。

 

ファンドラップがNGな3つの理由

ファンドラップがおすすめできないポイントですが、

  • サービスの質が低い
  • パフォーマンスが悪い
  • 手数料が高い

投資で重要なポイントが全滅とも言える散々なものです。

それぞれ一つづつ解説していきましょう。

 

サービスの質が低い

ファンドラップのキモは「プロに投資のことを相談・任せることができる」点にあります。

投資初心者や勉強する時間がない人にとって有意義なサービスかと思えますが、実際のところそんなことはありません。

 

まるで顧客(投資家)一人ひとりに寄り添って投資のアドバイス・サポートするかのようにうたったサービスですが、実際のところいくつかの形式的な質問に沿ってパターンに振り分ける程度です。

某大手メガバンクの提供するラップ口座では、たった15の質問によって5つのコースに振り分けられるだけです。

またそのコースも株式の割合が高かったり、債券の配分が多かったりする程度で、具体的な銘柄などには言及されません。

 

「リスクを取ってでもガンガン運用したい人」と「リスクを抑えて堅実に運用したい人」とで運用の内容を変えることはできるでしょう。

ですが、あなたに寄り添い、あなたのためにカスタマイズした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ようなサービスではないことは肝に銘じておきましょう。

2021年12月時点で、ラップ口座の残高(ファンドラップ利用者)は132万口、13.5兆円以上もあります。

こんな数の投資家一人一人にカスタマイズて個別に運用計画を立てる余裕など、どの金融機関にもありません。

(個人的にはこんなにもたくさんの人が簡単にファンドラップにハマってしまっていることに危機感を覚えます…)

 

パフォーマンスが悪い

ファンドラップを利用したからと言って、相場を大きく上回るような高いパフォーマンスが期待できるわけではありません。

そもそも、証券会社は金融商品を卸し販売する窓口であり、投資のプロでも運用のプロでもありません。

そんな人たちに投資の相談をしたからと言って、高いパフォーマンスが期待できるわけがないのです。

酒屋さんに行って「美味しいお酒を作ってください」と頼む人はいないでしょう。彼らに多少の知識はあっても、製造と販売は畑違いです。

 

手数料が高い

ファンドラップは、投資一任契約を結び、運用の相談・依頼をすることに対して、相談料・委託料のような手数料を支払います。

ですが、先述の通り大して意義のあるアドバイスやサポートがあるわけでもないものに手数料を支払うのはムダです。

ファンドラップにかかる費用のうち、直接支払うものを「投資顧問報酬(信託報酬や成功報酬など)」と呼ぶことがあります。

 

また、ファンドラップでは、ラップ口座を通じて、間接的に投資信託などに投資するケースも少なくありません。

その際に、投資信託の売買にかかる費用(信託財産留保額)やその投資信託(ファンド)自体に支払う信託報酬などが間接的に引かれています。

 

そう言った目に見えない・・・・・・コストまで加味すると、ファンドラップにかかる手数料は決して安くはありません。

なぜファンドラップが生まれたのか

そもそも、ここ数年で様々な金融機関がファンドラップに大きく力を入れるようになった背景には、投資信託の回転売買に対して金融庁から警告が出たことが発端です。

 

ファンドラップ以前、信託銀行や証券会社は、投資信託を売り、その販売手数料(仲介手数料)を大きな収益源としていました。

 

ここで重要なのは、証券会社の収益源があくまでも「販売時」にかかる手数料がメインであり、運用によって得られる利益にかかる収益が無かった点です。

 

そのため彼らは儲かるとも儲からないとも言える銘柄を推し、投資家を悩ませ、一度買った銘柄を売り他の銘柄に買い替えさせること(=回転売買)を繰り返して手数料を稼いでいました。

 

当然こんな仕組みが許されるはずもなく、金融庁の注意喚起によって縮小しましたが、それに代わって開発されたのがこの「ファンドラップ」です。

ファンドラップは「投資の相談、サポートをする」という名目で、相談料を稼ぐために作られたサービスなのです。

 

プロ運用を任せたいときのおすすめは?

ファンドラップには、投資の相談もできなければ、運用を任せることもできないということがわかりました。

 

とはいえ、投資のことが良くわからなくて不安な初心者や、これから勉強していくような時間の余裕のない人たちにとって、資産運用を任せることができる存在は非常に重要です。

 

そんな人たちに本当に・・・おすすめできる資産運用の預け先はヘッジファンド以外にありません。

 

ヘッジファンドは、投資を事業として行う専門組織であり、投資事業によって得られる収益によって成り立っている会社です。

つまり、彼らは投資のプロとして運用によって成果を出さないはずがありません。

ヘッジファンドは、運用について相談して適当なことを返してくるようなものではありません。

そもそも彼らには確固たる投資戦略・運用方針があり、投資家(出資者)はそのファンドの投資に賛同し乗るかどうかを判断すればよいのです。

 

その分、投資の腕は一流で、一般に年10%程度のパフォーマンスが期待でき、手数料控除後で年5〜7%程度のリターンが期待できると言われています。

 

ヘッジファンドは、手数料が高いとよく言われますが、実際のところファンドが直接市場で株を売買するため、間接的なコストもなく、透明性が高い分ムダな費用は抑えられます。

 

条件はファンドによって様々ですが、一般に1,000万円程度から投資が可能なものが多く、ファンドラップが300~500万円程度で始められるものが多いことと比較しても決して手の届かないものではないでしょう。

 

また、ファンドラップは、銀行の預金残高や資産額などから積極的に「運用しませんか?」と提案してきますが、ヘッジファンドは基本口コミや紹介などをベースとしているため、ガツガツと営業してこない点でも信頼できます。

ヘッジファンドに投資する際には、ファンドのHP等から直接問い合わせ・申し込みをする必要があります。

各ファンドの公式ページなどに問い合わせフォームがある場合が一般的です。

 

ファンドラップとヘッジファンドの比較

ファンドラップ ヘッジファンド
投資のレベル 証券会社は販売が専門 プロフェッショナルで高い
投資の相談 アンケートレベル なし
運用方針 パターン分け ファンドごとにポリシー
パフォーマンス 悪い(相場並) 高い(年10%以上期待)
手数料 間接的なコストが多い 透明性が高くムダが少ない
最低金額 300~500万円 1,000万円
接点 ガンガン営業してくる こちらから問い合わせる

 

ヘッジファンドは、営業や広告活動をしないため、なかなか身近な存在にならず、投資初心者が敬遠してしまう傾向にあります。

「よくわからない=難しい、上級者向け」と思ってしまう人も多いかもしれませんが、投資のことを丸投げで委任できるヘッジファンドは、投資初心者にこそ最もおすすめできるものです。

 

そのファンドの投資の内容や運用の方針、手数料や仕組みなどについては、問い合わせの際に必ずファンド側からきちんと詳しい説明があります(むしろ曖昧で中途半端な説明しかない場合は避けましょう)

ファンドのことがあまり良くわからないという人こそ、まずは問い合わせて具体的な話を聞いてみることをおすすめします。

 

ヘッジファンドについては、⬇︎の記事で詳しく解説しています。
また、投資初心者おすすめファンドについてもランキング形式で紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

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