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ヘッジファンドが見る日経平均の今後は?BMキャピタルに聞くインデックス投資の注意点

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日経平均が過去最高値を更新し、投資をしている人はプチバブル状態にあります。

ついに4万円の大台も突破しましたね。

新NISAをはじめ、投資業界はまさに活況と言えますが、一方で約30年前のバブル崩壊が頭によぎっている人も少なくないはずです。

今は誰が投資してもだいたい儲かる、まさに「ボーナスステージ状態」にありますが、賢明な人は次に起こることを考えています。

 

株式市場の今後に注目が集まっている中、投資のプロであるヘッジファンドからBMキャピタルにプロ投資家と一般投資家の目線の違いや、そこから見える日経平均の今後の見通しなどについて話を伺ってみました。

 

プロと個人投資家の違い

ー本日はよろしくお願いします。ヘッジファンドというと「投資のプロ集団」というイメージがありますが、ヘッジファンドのようないわゆるプロ/機関投資家と一般の個人投資家にはどんな違いがあるのでしょうか。

 

まず最初に私たち事業体(ヘッジファンド)と一般の投資家様では、投資における覚悟と責任の度合いが大きく異なります。

 

投資の目的意識の違い

もちろん、個人で投資・運用をされている皆さまも、それぞれ真剣に「絶対に損をしたくない、損が出ないように運用しよう」と意気込んで頑張っていらっしゃるとは思いますが、一方で「儲けが出ればラッキー、損をしなければ御の字」くらいに考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

あるいは、損得とは関係なしに自分が好きな会社・応援している会社の株を買ったり、宝くじ感覚で将来何倍にも跳ねそうな銘柄を選んでいる人もいると思います。

 

ですが、ヘッジファンドの場合はそうではいけません。出資者様から大切な資金をお預かりしている以上、より確実に大きな成果を上げ続ける必要があります。

そもそも私たち(BMキャピタル)の場合は、社員個人個人の資金を運用していますし、投資とは別に本業がある方たちとは違い、投資業こそが本業=生活の柱です。投資で成果を出し、安定したリターンを得なければ生活をすることができません。

ヘッジファンドの運用には、常にリターンを出し続ける安定感と、それを継続する再現性があります。

 

運用力の違い

ーヘッジファンドが個人の投資には必要ない再現性や安定感が必要になることがわかりました、ヘッジファンドの運用力が、一般の投資家とは違うということは何となくイメージできるのですが、具体的にどんな点が違うのでしょうか?

 

確かに「ヘッジファンドは運用のプロ」と言ったとしても何がそんなに違うのかわからないと感じる人も大勢いらっしゃいます(特に、あまり自分で投資のご経験のない方が多いですね)。何となく「知識がすごい」「専門性がある」と言われてもイメージしにくいでしょうし、ここでは具体的に「資金力」「マンパワー」に絞って少し説明しましょう。

 

弊社BMキャピタルをはじめ、ヘッジファンドは数百億円規模の運用をしています。個人投資家で同程度の金額を運用している人はいないでしょう。

より多くの資金を運用できるということは、それだけマーケット(市場)に与える影響も大きくなりますし、投資先に与える影響も大きくなります。

 

例えば、中小企業であれば、その会社の株の5%以上を保有して、大株主として立ち振る舞うこともできます。株主としての存在感が大きくなれば、経営に対する発言力も増しますし、株主への還元の要求なども通りやすくなります。

 

私たちヘッジファンドは、金融のプロとして財務などの側面から、資本効率の改善などを提案することで、経営陣・株主双方にメリットのある施策などを提案しています。

このように聞くといわゆるハゲタカファンドのような「敵対的買収」をイメージする人も多いらしいですが、BMキャピタルの考える株主と経営陣との対話は、いわゆる敵対的なものではなく、あくまでも友好的なもののようです。

どんな会社に対しても通じるわけではありませんが、極端な話、自分たちが株主となった会社の株価を上げるための動きができるのがヘッジファンドの強さの一つです。

 

また、これだけの作業を、投資を専任としているプロたちが複数人で日夜注力し続けているという点も一般の投資をされている方とは大きく異なります。

 

ほとんどの個人投資家の方は、日中本業である会社でお仕事をされていて、終業後の平日の夜や週末などに投資についていろいろと勉強したり考えたりしているのかもしれません。

一方で私たちは、ヘッジファンドの仕事=投資業こそがメインの仕事なので、日夜朝から晩まで何人もの投資のプロが、市場の情報をチェックしたり、銘柄の選定をしたり、売買のタイミングを図ったり、投資先に働きかけたりと、圧倒的な仕事量をもって投資業に専念しています。

単純に、投資にかけている時間も人数も労力も、個人とは比較になりません。

このことだけを見ても、私たちBMキャピタルのようなヘッジファンドが一般の方よりも、投資力が優れている点はご納得いただけるかと思います。

このようにお伝えすると「アクティブファンドはインデックスファンドに勝てない」という話をしてくる方もいらっしゃいます。確かに実際にそういったデータはありますが、私たちヘッジファンドは、いわゆる投資信託のアクティブファンドとは異なります。

いわゆる投資信託のアクティブファンドは、それぞれにテーマ(「AI投資」「5G投資」「未来のある産業に投資」「伝統ある産業に投資」など)を掲げて運用していますが、先ほどもお伝えしたとおり、あくまでも投資信託なので、その運用に柔軟性はなく、先に決めた通りの運用を続けます。

もちろん世の中がその方向に向かっている時はリターンも大きくなるでしょうが、時代が変われば衰退するファンドも出てきます。

アクティブファンドも、数多く集めて全体(=アクティブファンド群)を見れば、市場のあらゆる銘柄に投資するものが含まれてくるので、最終的にはインデックス投資に近いパフォーマンスになるのです。

ですが、銘柄選定の手間などから、アクティブファンドはインデックスファンドよりも手数料が高めに設定されており、その分だけリターンが低くなってしまいます。

これがアクティブファンドがインデックスファンドよりもリターンが悪い=勝てないと言われている原因です。

 

ですが、これは私たちBMキャピタルのようなアクティブタイプのヘッジファンドのパフォーマンスが劣っていることの根拠にはなり得ません。実際、世界を代表するファンドにインデックス投資のものはありません。

アクティブ運用をしているからといって一般的なアクティブファンドやアクティブファンド全体と同じように捉えてしまうのは早計でしょう。

 

ヘッジファンドと投資信託の違い

ーヘッジファンドの強さの背景にあるものについてはわかりました。日本で「ファンド」というと、投資信託を真っ先に思い浮かべる人も多いかとは思いますが、BMキャピタルのようないわゆる「ヘッジファンド」と「投資信託」には違いがあるのでしょうか?

 

弊社(BMキャピタル)をはじめ、ヘッジファンドとは、個人/法人の投資家様から出資された資金を元に運用していく会社組織・事業体のことです。

自己資本と出資された資金を運用して出た利益から手数料をいただき、リターンを出資者(投資家)様に還元するという点では、投資信託(ファンド)と似ている点も多くあります。

 

ただし、一般的に証券会社で取り扱われているようなインデックスファンドなどの投資信託と、私たちのようなヘッジファンドとでは、その本質的な中身が全く異なります。最も本質的な違いは「運用の柔軟性」「報酬体系」の違いでしょう。

 

投資信託との違い – 運用の柔軟性 –

投資信託の場合、あらかじめ「このファンドは〜〜〜な運用をします」と明言し、それを目論見書に記載することが義務付けられています。そのため、途中で運用の内容を変えることはできませんし、それがどんな不利な状況になっても続けるしかありません。

 

一方で、我々のようなヘッジファンドは、投資戦略の基本や核となる方針はありつつも、具体的な手法や投資先を変えることができます。そのため、その時々に適した方法で運用を続け、常に成果の最大化を目指しています。

 

ー運用手法を変えるということは、コロコロ中身が変わるのでしょうか?

運用手法を変えることができますが、実際にそう頻繁に変わるわけではありません。それこそ、全く違うタイプの手法になることも(BMキャピタルの場合は)ありません。

 

例えば、弊社の場合は「損をしない、資産を減らさないことを最優先に運用する」という投資理念・哲学を掲げており、これが変わることはありません。

この理念は、我々を含めた多くの投資家が、リスクを最も嫌い、安定した運用こそが成果を最大化すると考えているからこそです。

まずは、リスクの観点から低リスク/値下がりの可能性の低い銘柄を選定し、その中から上がりしろのある銘柄を選定することで、少しでも高いリターンを追求しています。

 

また、そのための手法として「バリュー投資」を軸としている点も、ファンドの創業以来約10年変わっていません。

バリュー投資とは

バリュー投資とは、会社のバリュー(value)=資産価値に着目し、株価/時価総額との比較を持って割安な銘柄に投資する手法です。

 

これは、バリュー投資が、リスクの観点から銘柄選定をする上で非常に有効である点と、弊社がバリュー投資による運用に強みと実績を持っているためです。

 

ですが、このバリュー投資に加えて、最近はアクティビストとしての活動も増えてきています。これは、弊社の事業規模の拡大や、株式市場におけるファンドの立場や印象の問題など、内外の様々な要因から、アクティビストとしての活動も加えた方が、より安定して成果を最大化できると判断したためです。

このように、時代や環境の変化に応じて、少しずつ手法が増えたり変化したりする可能性はあります。

今後、弊社の考えるバリュー投資で、投資的確な銘柄が十分で無い場合は、無理に投資せず、現金比率を増やしたりする可能性もあります。

 

ただ、弊社のこれまでの実績や運用の手法にご理解をいただいて出資してくださっている投資家の皆様からの信頼問題もありますし、ある日突然全く違うことをする可能性は少ないでしょう。

例えば「仮想通貨に投資します」「レバレッジをかけてデイトレードで運用します」「ベンチャーに投資してビッグリターンを狙います」ということは、今後も無いと思います。

 

投資信託との違い – 手数料体系 –

ーヘッジファンドと投資信託の運用の違いについてはよくわかりました。手数料の面についてはどうでしょうか?

ヘッジファンドと投資信託の一番の違いは、手数料と言っても過言ではありません。投資信託の主軸は「信託報酬」だけであるのに対し、ヘッジファンドの場合、信託報酬に加えて「成功報酬」がかかってきます。

成功報酬が上乗せされている分、ヘッジファンドの方が割高にはなってしまいますが、これはそもそもヘッジファンドと投資信託が目指している先が違うためです。

 

投資信託は、あらかじめ決めた仕組み・ルールに則って運用することが目的にあります。周りがどう変化しようと、それが儲からない戦略に成り下がってしまったとしても、とにかくルールに則って運用することが目的です。

もちろん、投資信託を設定する際には、将来性があり儲かりそうな戦略・手法を掲げますが、数ある投資信託の中から資産を増やせそうなものは投資する人が自分で判断して選ばなければいけません。

そうやって人気のなくなった投信は純資産が減り、最終的には解体(償還)されてしまいます。

 

一方で、ヘッジファンドの場合は、投資によって資産を増やすことが運用の目的であり、その手法は問いません。先ほどお話ししたように、投資に関する考え方や方針・哲学のようなものはありますが、あくまでも「増やす」ことが目的であり、運用の中身は「手段」でしかありません。

そのため、ヘッジファンドは、運用の成果に全責任を持つ一方で、成果に対しての報酬「成功報酬」が必要になってきます。

 

投資信託の場合は、あらかじめ決められたルールに則って、ある種機械的に運用するだけなので、実は運用コストはそこまで高くありません。実際、投資銀行に勤務する、いわゆる普通のサラリーマンが担っていることもザラにあります。

一方で、ヘッジファンドの場合、常に最善を模索し、リスクを抑えて成果を最大化するべく、人員・コストを割いています。運用を担うのは、金融のプロフェッショナルであるファンドマネージャであり、その人たちにお金を預けて運用してもらうためのコスト(手数料)が必要になってきます。

 

ー手数料が高いということは運用において不利になりませんか?

たしかに手数料の分だけ、リターンは下がってしまいます。最終的にはそれ(手数料)を加味してもマーケットをアウトパフォームするだけの成績を出していく必要があるので、ファンドとしての目標が高くなってもしまいます。

 

ただ投資先を吟味している皆さんに選んでいただきたいのは、手数料だけに気を取られずに「手数料にパフォーマンスを加味した最終リターン」を意識して欲しいということです。

仮に手数料が高くても、それを上回るパフォーマンスが期待できるのであれば、そちらを優先できるかどうかが資産運用を成功させる一つの鍵になってくると思います。

 

日経平均の今後について「今の状態はバブル期とは違う」

ーそんな株式市場に詳しい投資のプロに伺いたいのですが、昨今の日経平均のバブルをどのように見ていますか?

日経平均が34年ぶりの最高値を更新し、ついに4万円の大台も突破したことは正直驚きました。為替の影響も相まって、今後どこまで株価が上がっていくのかについては慎重に見極める必要があると思います。

 

ただし、バブル期と同じ株価になったからといって、当時と同じ状況にあるかというとそうではないというのが私個人の見解です(※あくまでもファンドの公式見解ではないそうです)。

約34年前、1989年頃のいわゆるバブル期は、バブル崩壊とともに一気に下がりました。3,4年のうちに60%近くも暴落してしまったのは、実体経済に比して株価だけが上がる、いわゆる割高状態にあったため、値崩れを止める=下支えるものがなかったのです。

当時の日本株はPBRが5.4倍、PERが約70倍と今とは比較にならないほどの割高感があったようです。

PBR, PERとは

PBRとは「株価純資産倍率」、PERとは「株価収益率」のこと。どちらも数字が大きいほど割高になる。PBRが1倍を切ると、時価総額よりも会社の純資産総額の方が大きいことになる。

 

現在も、バブルの頃と同じ水準まで株価は上がっていますが、株価の割高具合を見ると決して同じような状況ではありません。

2024年3月頭時点の日経平均のPERは約17、PBRは約1.5であり、割安感で言えばバブル期の1/3〜1/5程度です。

ちなみに、世界的に見ればこの数値はまだまだ割安です。世界全体や主要各国の数値と比較すると、いかに今の日本株がいまだに割安で、34年前の株価が以上に割高だったのかが見えてきます。

世界主要株価PBR, PER

PBR PER
アメリカ 23.2 4.4
先進国 18.8 2.9
全世界 17.8 2.7
日本(現在) 17 1.5
日本(バブル期) 70 5.4

失われた30年と言われた1990年代〜2010年代にかけて株価はほとんど上がりませんでしたが、その間も少しずつ経済は成長してきています。不況・不景気と言われ続けていたものの、30年前と今とで世の中が大きく違うのは実感しているはずです。

nikkei_1980-2024

円安も相まった昨今の株高は、いずれ解消されある程度のより戻し=値下がりを見せる可能性は十分にありますが、バブル崩壊のような大暴落が起きるとは限らないと見ています。

 

日経平均が過去最高値を更新する中でのヘッジファンド

ー昨今のように株価が上がっていると、比較的誰でも投資で利益を得ることができるような環境になっていると思います。実際新NISAを始めたばかりでも、投資で利益を出している人が多いように感じますが、そんな状況下でヘッジファンドはどのように対応していくのでしょうか。

 

正直な話、ここ2,3年を見ると、個人投資家でも私たち以上に儲かっている人はたくさんいらっしゃいます。今まで投資の経験がなかった人でも、進められるがままにNISAでインデックス投資をすればお金が増えた!という経験をしているでしょう。

 

この流れの中で「自分でもできる」と簡単に思われてしまうとファンドとしては向かい風になる部分もあ理ますが、正直なところ、そこまで悲観的には考えていません。

投資をすることに対する世の中のイメージが変わりハードルが下がれば、巡り巡って私たちの事業に対しても追い風になると考えています。

 

また、昨今の日経平均の上がりを見て私たちのファンドを解約する人は意外かもしれませんがあまりいらっしゃいません。大変ありがたいことに長年運用を任せてくれている人ほど、そのまま運用を任せてくださっています。

 

これは私たちの運用の実績に対しての信頼と、特に長く運用している方たちほど、1,2年の短期的な利益によってコロコロ投資先を変えたりしない傾向が高いためだと考えられます。

長く運用している方たちは、それこそ良い時期も悪い時期も経験されています。そうやって様々な状況を振り返ったときに、結局は正しく運用しているところに投資し続けるのが最も安定して成果を最大にできると理解されているからでしょう。

 

投資のプロが考えるインデックス投資の魅力と落とし穴

ー日経平均の暴落についてのお考えは伺いましたが、その他に一般個人投資家の方たちに伝えておきたいことなどはありますか?

 

昨今は、なんといっても「インデックス投資」が資産運用の中心になっています。「とりあえずオルカン(※オールカントリーの略、全世界株式のこと)」「とりあえず全米株式」といったように、より広範囲のインデックスに投資しておけばOKと考えている人が大半のように感じます。

 

確かに、インデックス投資は、手軽で低コストな点に大きな魅力があります。30年、50年と、本当に長期的に見たときに「経済成長」というキーワードと共に、リターンを積み上げることができるかもしれません。

 

ですが、一方でインデックスの格言に「コツコツ、ドカン」という考え方もあります。これは「長年かけてコツコツと上がってきた株価が、定期的にドカンと調整=暴落されながら、長い時間をかけて少しずつ成長する」ということです。

 

もし「ドカン」が来てしまうと、それを回収するためには、そこからまた数年〜10年単位で運用を続ける必要があります。

ということは、インデックス投資は「始めるタイミングと抜けるタイミング」が何よりも重要であり、自分の好きなタイミングで投資の判断をすると意外と儲からないということがあります。

現在の資産運用ブームは、たまたま新NISAのスタートと日経平均の爆上げが重なったため、多くの人がラッキーを掴んでいますが、今後10年、20年という目で見たときにちょうど良いタイミングで株価が上がっているとは限りません。

「退職して老後をスタートする65歳のときに」「子供が独り立ちする20年後に」などとゴールのタイミングを考えている人もいるかもしれませんが、そのときの市場の状態によっては資産がうまく築けていないという可能性も十分にあります。

特に、個人的にも生活が苦しくなる不況時=株価が下がりがちということを考えると、お金が欲しいときに資産が少なく、余裕があるときに資産も増えるというケースになりかねません。

 

インデックス投資は、低コストで手軽、長期的に安定しやすいというメリットがある一方で、あくまでも人任せ(世の中任せ)な運用であり、的確なリターンが期待できない可能性も高いことは十分に理解しておきましょう。

 

中長期的な資産形成で重要な考え方とは

ー最後に投資をしている人、これから投資を始めようと考えている人たちに向けて何かアドバイスなどがあればお願いします。

投資をして、特に昨今のように市況が良く、リターンが出ていると「もっと、もっと」と欲が出てきてしまいます。もちろん、私たちヘッジファンドも、少しでも大きいリターンが得られれば嬉しいですが、欲をかいて良いことはありません。

リターンを上げるためには相応のリスクも背負う必要が出てくるため、自分に必要なリターンをしっかりと見極めて長く安定して投資を継続することが何よりも重要です。

 

例えば、弊社BMキャピタルの場合、年5〜10%のリターンを1つの目安にしています。

確かに、月に10%/半年で40%近くも日経平均株価が上がっているのと比べると物足りないと感じるかもしれませんが、20年30年という長い目線で見たときに、年5%という利回りは十分すぎるリターンをもたらします。

加えて、弊社の場合は、マーケットの値動きに関係なく安定したパフォーマンスをキープすることを重視しています。

そのため、マーケット全体が上がっているときには、相対的に物足りないと感じる方もいらっしゃいますが、長期的に見たときに、インデックス=世界経済は「年2〜3%」成長するとされているので、年5%であれば十分に上回ることができるのです。

また、弊社の場合、マーケットに左右されずにどんな年でも安定してプラスの成績を修めることを重要視しているので、いつ投資を始めても、いつ投資を終わらせても良いというメリットもあります。

実際コロナショックのあった2020年でもプラスのパフォーマンスを記録したようです。

 

今や資産運用は誰でも簡単に始められますし、誰にとっても真剣に向き合わなければいけない非常に重要な課題です。

簡単にお金が増えたり減ったりするので、色々と気になることが増えたり悩むこともあるかもしれませんが、まずはしっかりと目標と計画を立てて必要な資産運用の目的・ゴールを設定することを意識してみてください。