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ひふみシリーズ完全ガイド!全10種のポイントをまとめて一挙解説

hifumi

投資信託を選んでいる人であれば、一度は「ひふみ投信」の名前を聞いたことがあるでしょう。

ですが、よくよく調べてみると「ひふみ投信」だけでなく「ひふみプラス」や「ひふみらいと」「ひふみワールド」など似たような投信がたくさんあります。

 

今回は、そんな様々な種類(オプション)のある、ひふみ投信関連の銘柄を「ひふみシリーズ」として、一挙解説します。

それぞれの特徴や、類似点 / 違い、どんな基準でファンドを選べば良いのか、などを一挙に解説していくので、ひふみシリーズの中でどれに投資するか迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

1分まとめ
  • 「ひふみ」とはレオス社が運用・販売する投資信託シリーズのブランド
  • 全部で10種類のオプションがあり「ひふみ投信」はその中の一つ
  • ひふみブランドに共通するのは「成長企業への投資」「守りながら増やす運用」「顔が見える運用」の3つのポリシー
  • 3つのマザーファンドがあり、同じような運用をしている類似商品もある
  • それぞれがNISAやiDeCoに対応している
  • 国内外の株式に投資するものが主要ファンドになっている
  • おすすめはネット証券から買える「ひふみプラス

「ひふみ」とは

「ひふみ」とはレオス・キャピタルワークス株式会社という運用会社が、運用・販売等をしている投資信託のブランドの名称です。

ひふみのブランドを冠する投資信託は、10種類(2023年6月時点)あり、それぞれに共通点や違い、メリット・デメリットがあります。

 

よく聞く「ひふみ投信」はひふみブランドにある10種類の投資信託の中の1つにすぎません。

ひふみブランドの投資信託の総称としてひふみ投信と呼んでしまっている人(ブログや記事など)もあるため、混在してわかりにくくなってしまっています。

ひふみシリーズにある10種類の投資信託を見ていく前に、まずはひふみブランドについて解説していきます。

 

ひふみブランドとは

ひふみブランドの最初であるひふみ投信は2008年に運用・販売をスタートしました。
それ以来、ひふみ投信は15年に渡って、運用を続けているだけでなく、同じひふみブランドを冠する類似投信が次々と生み出されています。

ひふみ投信を生み出し、運用・販売を続けているのが「レオス・キャピタルワークス株式会社」という会社です。このレオス・キャピタルワークス株式会社についても簡単に紹介します。

 

レオス・キャピタルワークス株式会社について

レオス・キャピタルワークス株式会社(以下:レオス社)は、2003年4月に「レオス株式会社」として設立された会社です。

設立当初は、私募投信の運用助言や年金資金の運用助言(=資産運用会社などへのアドバイス業)をしていましたが、2007年に投資信託委託業の認可(=自社でも運用する認可)を取得し、翌2008年にひふみ投信の運用・販売をスタートしています。

その後「ひふみプラス」などの運用をスタートし、2013年頃にマザーファンドの規模が100億円を突破します。

その後も着々とファンドの規模を拡大させ、2016年には2000億円を突破。

2017年に会社の代表であり、運用の最高責任者でもある、藤野英人氏がテレビ番組「カンブリア宮殿」に出演すると、人気は一気に加速。年内にひふみ投信マザーファンドの純資産総額は5000億円を突破します。

その後、ロケット打ち上げのスポンサーを務めたり、YouTubeチャンネルを開設するなど、積極的な露出をしつつ、ファンドの種類を増やしていき、2021年末には、ひふみシリーズの純資産総額は1兆円を超えました。

 

レオス社について知る上で、外すことのできないのが、創業者でもあり、現在も会社のトップとして代表取締役 会長兼社長と最高投資責任者を担う藤野英人氏です。

引用:藤野 英人インタビュー | 運用メンバーインタビュー | ひふみ

藤野氏は野村投資顧問(現:野村アセットマネジメント)、ジャーディン・フレミング(現:JPモルガン・アセット・マネジメント)、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、2003年にレオス社を創業した、まさに金融界の超エリートです。
特に、中小型・成長株の運用経験が長く、ファンドマネージャーとして豊富なキャリアを持っており、名実ともに日本を代表するカリスマファンドマネージャーです。

ひふみ投信がこれほどまでに成長した要因には、もちろんファンドとしての実績もありますが、藤野氏のカリスマ性や知名度、その手腕なども大きな理由の一つとして考えられると思います。

ひふみ投信

 

ひふみの3つの特徴

ひふみブランドの投資信託には、共通する3つの特徴があります。ここでは簡単にそれぞれのポイントを解説します。

日本や海外の成長企業に投資する

ひふみシリーズでは、国内外の様々な会社に投資しますが、一貫しているのは「成長企業」に投資するということです。

特に、PERやEPSといった「定量的」な指標だけでなく、現場に直接出向くことで、経営者の人となりや会社の雰囲気などまで確認し「定性的」な面も含めた両面から評価することで、数字だけではわからない、未来につながる会社に投資することを目標としています。

参考:ひふみの運用哲学 | ひふみブランドコンセプト | ひふみ

 

守りながら増やす運用に挑戦する

基準価額の上下動をできる限り抑えつつ、着実なリターンを目指した「守りながらふやす」運用に挑戦しています。

一般的にリスクとリターンはトレードオフの関係にあり、ローリスクであればローリターン、ハイリターンであればハイリスクになりますが、ひふみブランドは、銘柄選定を工夫することで、ローリスクの中でも少しでもミドルリターンを得られるような運用をします。

リスクとリターンの関係については「シャープレシオ」という指標で見ることができます。

出典:ひふみプラス 販売用資料(2020.06)|足利銀行

ひふみ投信もかつてはこの指標を使っていましたが、最近では見かけなくなりました。

少し専門的な内容にはなりますが、シャープレシオについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

 

顔が見える運用

ひふみブランドは、代表の藤野氏に限らず関係する運用メンバー情報が公開されています。

出典:ひふみの運用哲学 | ひふみブランドコンセプト | ひふみ

運用メンバーが明らかになることで、透明性が上がると共に、運用する側にも覚悟と責任感が生まれるでしょう。

また、月次レポートの発行などに限らず、SNSやYouTubeでの発信やセミナーやイベントを数多く実施するなど、会社と投資家(出資者)の距離を近づけて、投資に対する理解の向上にも務めています。

ひふみ投信

 

ひふみの運用方式(スキーム)

ひふみシリーズの投資信託(ひふみ投信やひふみプラス、ひふみらいと、ひふみ年金など)は、それ自体が直接運用するわけでなく、「マザーファンド」と呼ばれる大元となる運用会社を通じて運用する、いわゆる「ファミリーファンド方式」のファンドです。

例えば、ひふみ投信とひふみプラスは、同じ「ひふみマザーファンド」をマザーファンドとしています(後ほど詳しく解説します)

また、その中には「まるごとひふみ」のように、複数のファンドをマザーファンドとする「ファンドオブファンズ方式」を採用しているものあります。

 

ファミリーファンド方式とファンドオブファンズ方式

ひふみブランドに限らず、ファミリーファンド方式やファンドオブファンズ方式を採用している投資信託は数多くあります。

ファミリーファンド方式のメリットは、同様の運用(=マザーファンドへの投資)であっても、購入する場所や手段を色々と選べる点です。

また、ファンド側も、様々なオプション(選択肢)で販売・募集をすることができるため、資金を調達しやすいというメリットがあります。

ファンドオブファンズ方式は、一つの投資信託を通じて、複数の運用(例えば、株と債券、国内株式と海外株式など)を一度に組み込むことができるというメリットがあります。

 

ひふみシリーズ全種類紹介

では、いよいよ本題のひふみシリーズの解説に移っていきましょう。

ひふみのブランドを冠する投資信託は、全部で10種類(※2023年6月時点)あり、それぞれに共通点や特徴があります。まずは、全体像を確認しましょう。

【ひふみシリーズ全10種紹介】

レオス社から直接買うシリーズ

  • ひふみ投信
  • ひふみワールド
  • ひふみらいと

銀行や証券会社などから買うシリーズ

  • ひふみプラス
  • ひふみワールド+(プラス)
  • まるごとひふみ15
  • まるごとひふみ50
  • まるごとひふみ100

確定拠出年金を通じて買うシリーズ

  • ひふみ年金
  • ひふみワールド年金

ひふみ(レオス社)のHPを見ると、購入場所ごとにグループ分けされていますが、実はそれ以外にも特徴や共通するポイントがあります。詳しく見ていきましょう。

 

ひふみシリーズごとの特徴と違い

どこで買えるかの違い[販売会社]

ひふみシリーズの共通点や違いを見ていく上で、最初に基準となるのが「どこで買えるのか」という販売会社の違いです。

元々の「ひふみ投信」はレオス社が直接販売するものでしたが、それだけに限定せずに、一般の銀行や証券会社でも売買できるように派生したのが「ひふみプラス」などの類似商品です。

 

これによって既に証券会社に口座を持っている人がひふみに投資する場合、新規にレオスに口座を開設しなくても簡単にひふみプラスに投資することができるようになりました。

また、ひふみ投信やひふみワールド、ひふみらいと、ひふみプラス、ひふみワールド+はNISAに対応していますが、iDeCo(確定拠出型年金)を通じても買えるようになったのが、「ひふみ年金」と「ひふみワールド年金」です。

 

どのように運用するか / 何に投資するかの違い[マザーファンド]

ひふみシリーズには「どこで買えるのか」という違いがありましたが、それだけで投資先を選ぶわけにはいきません。

ひふみブランドには、それぞれ投資先としているマザーファンドがあります。

ひふみブランドがマザーファンドとしているのは、

  • ひふみ投信マザーファンド
  • ひふみワールドマザーファンド
  • ひふみグローバル債券マザーファンド

の3つです。

全てレオス・キャピタルワークス株式会社が運用を行ないます。

それぞれのマザーファンドがどんな運用をしているのかを簡単に確認します。

いずれのファンドについても先述の3つのポリシー「成長企業への投資」「守りながら増やす運用」「顔が見える運用」は共通しています。

 

ひふみ投信マザーファンド

ひふみ投信マザーファンドは、国内外の上場株式を主要な投資対象とし、市場価値が割安と考えられる銘柄を選別して長期的に投資するファンドです。

基本的に株式で運用することを目的としたファンドですが、状況によっては現金の保有割合を増やすなど、株式の組み入れ比率は変化します。

中小型株、超小型株、海外株式、現金なども有していますが、現時点(2023年6月)では国内の大型株が全体の半分以上を占めています。

 

ひふみワールドマザーファンド

ひふみワールドマザーファンドは、日本を除く世界各国の株式等を主要な投資対象とし、成長性が高いと判断される銘柄を中心に選別して投資するファンドです。

先述のひふみ投信マザーファンドが国内外の「割安株」を対象としていたのに対し、ひふみワールドマザーファンドでは、日本を除く世界各国の「成長株」を中心に投資します。

こちらも、ひふみ投信マザーファンドと同様に、株式の組み入れ比率は、状況によって変化します。
また、海外への投資が主になりますが、原則として為替ヘッジは行われません。

 

ひふみグローバル債券マザーファンド

ひふみグローバル債券マザーファンドは、安定的な収益の確保と中長期的な信託財産の成長を目指し、国内外の国債および投資適格債を主要な投資対象とするファンドです。

公社債の組入比率や配分比率は市況等によって変化します。
また、外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行います。

 

3つのマザーファンドについて比較すると、債券に投資する「ひふみグローバル債券マザーファンド」が最もローリスク・ローリターンで、次に国内の割安株を中心にしている「ひふみ投信マザーファンド」がリスクが低く、「ひふみワールドマザーファンド」が最もハイリターンが期待できるファンドと言えるでしょう※あくまでもこの3つの比較においてです)。

 

ひふみシリーズの各商品は、この3つのマザーファンドのいずれかに投資したり、組み合わせて投資したりしながら運用します。

それぞれの商品が投資しているマザーファンドは以下の通りです。

※まるごとひふみ100は株式の割合が100%で債券への投資はありませんが、ここではこのグループに属して解説します。

 

投資先としているマザーファンドが同じなので、基本的には

「ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金」
「ひふみワールド、ひふみワールド+、ひふみワールド年金」

はそれぞれ同じようなパフォーマンスになります。

手数料の差などで完全に一致しない場合もあります。

 

複数のファンドをマザーファンドとする、(ファミリーファンドでありながら)ファンドオブファンズ形式となっている「ひふみらいと」「まるごとひふみ15/50/100」については、投資割合をもう少しだけ詳しく解説します。

 

ひふみらいとは、「ひふみ投信マザーファンド」「ひふみワールドマザーファンド」「ひふみグローバル債券マザーファンド」の3つのマザーファンド全てに投資する投資信託です。

出典:ひふみらいと|投資信託説明書(交付目論見書)2023年1月14日

 

原則として株式に約10%、債券に90%の割合で投資するとされており、その株式についても、国内外の割安株に投資する「ひふみ投信マザーファンド」と日本を除く海外の成長株に投資する「ひふみワールドマザーファンド」が半々(5%ずつ)にするとされています。

出典:ひふみらいと|投資信託説明書(交付目論見書)2023年1月14日

 

次に、まるごとひふみ15/50/100の3つですが、こちらもひふみらいと同様に「ひふみ投信マザーファンド」「ひふみワールドマザーファンド」「ひふみグローバル債券マザーファンド」の3つのマザーファンド全てに投資します。

出典:まるごとひふみ|投資信託説明書(交付目論見書)2023年1月14日

 

ですが、その割合は15/50/100の名前に現れているように異なっており、基本的にこの数字はポートフォリオにおける株式の比率を表しています。

また、株式のみに注目してみると、いずれについても「ひふみ投信マザーファンド」と「ひふみワールドマザーファンド」の比率が3:2になるように設定されています。

出典:まるごとひふみ|投資信託説明書(交付目論見書)2023年1月14日

このように、「ひふみらいと」と「まるごとひふみ15/50/100」については、若干の違いはありますが、異なる商品でも中身が同じようなものもあります。

 

その他の違い[手数料 / 最低金額 / NISA] 

ひふみシリーズの商品ごとの大きな違いは、

ここまでで解説してきた

  • どこで買えるのかの違い(販売会社)
  • どのように運用するのか / 何に投資するのかの違い(マザーファンド)

の2点です。

この2つのポイントが重要なのですが、これらの違いによって、手数料や最低投資金額、NISA / iDeCoの対象といった副次的な違いもあります。まとめて見ていきます。

銘柄 買付
手数料
信託報酬 信託財産
留保額
税制優遇制度
ひふみ
投信
無料 年率1.0780%(税込)
※保有期間に応じて信託報酬を一部還元(資産形成応援団)
保有期間5年~10年⇒年率0.2%実質割引
保有期間10年~⇒年率0.4%実質割引
なし NISA対象
つみたてNISA対象
ひふみ
ワールド
年率1.6280%(税込)
※保有期間に応じて信託報酬を一部還元(資産形成応援団)
保有期間5年~10年⇒年率0.1%実質割引
保有期間10年~⇒年率0.25%実質割引
なし NISA対象
ひふみ
らいと
年率0.55%(税込) なし NISA対象
ひふみ
プラス
販売会社が
定める料率
※純資産総額により信託報酬率が逓減
純資産総額500億円まで⇒年率1.0780%(税込)
純資産総額500億円超部分⇒年率0.9680%(税込)
純資産総額1,000億円超部分⇒年率0.8580%(税込)
なし NISA対象
つみたてNISA対象
ひふみ
ワールド+
※純資産総額により信託報酬率が逓減
純資産総額5,000億円まで⇒年率1.6280%(税込)
純資産総額5,000億円超部分⇒年率1.5180%(税込)
純資産総額1兆円超部分⇒年率1.3530%(税込)
なし NISA対象
まるごと
ひふみ15
年率0.660%(税込) なし NISA対象
まるごと
ひふみ50
年率0.935%(税込) なし NISA対象
まるごと
ひふみ100
年率1.320%(税込) なし NISA対象
ひふみ年金 年率0.8360%(税込) なし iDeCo対象 ※1
企業型DC対象 ※2
ひふみ
ワールド年金
年率1.100%(税込) なし iDeCo対象 ※1
企業型DC対象 ※2

※1 iDeCoの場合 ※2 企業型確定拠出年金の場合  出典:商品ラインアップ | ひふみ

 

ひふみシリーズは全てNISA、あるいはiDeCoの対象となっています。

特に、ひふみ投信とひふみプラスについては、つみたてNISAの対象にもなっている点は特筆するべきでしょう。

2024年よりNISAは制度改定されますが、おそらく引き続き対象銘柄となることが予想されています。

 

レオス社から直接買う、ひふみ投信・ひふみワールド・ひふみらいとのシリーズは買付手数料が無料なので、一見するとお得に見えますが、信託報酬が変化するため注意が必要です。

全てを見ていくと難しくなるので、ここでは同じひふみ投信マザーファンドに投資する類似商品「ひふみ投信」と「ひふみプラス」を比較していきます。

2023年6月時点の、ひふみ投信マザーファンドの純資産総額は7,477億円なので、ひふみプラスの信託報酬は、実質約年0.88%です。

そのため5年以下を目処に投資を考えている場合、レオス社から直接買うひふみ投信(1.078%)よりも、ひふみプラスの方が信託報酬は安くなります。

また、ひふみ投信マザーファンドの純資産総額が増えれば増えるほど、この割合は低くなり0.8580%に近づいていきます。

 

10年以上保有する場合、ひふみ投信の方が信託報酬が安くはなりますが、そこからさらに長期で保有するかどうかを現時点で見極めるのはなかなか難しいでしょう。

例えばSBI証券松井証券の場合、オンラインで売買すればひふみプラスの買付手数料も無料です。

SBI証券や松井証券のようなネット証券であれば、買付手数料も安く抑えられるため、これらを利用したひふみプラスへの投資がおすすめできます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

 

また、購入の最低金額は、レオス社から直接買うひふみ投信は1000円からなのに対し、ひふみプラスは、SBI証券でも松井証券でも100円から購入可能です。

このことを踏まえても、概ねネット証券からひふみプラスやひふみワールド+への投資がおすすめです。

ひふみらいとに投資したい場合のみレオス社から直接買うしかありません。
またiDeCoを利用した投資は、税優遇も大きいので、こちらも合わせて活用するとよいでしょう。

松井証券【iDeCo 口座開設申込】

 

[まとめ]ひふみシリーズの比較一覧

ここまで見てきたひふみシリーズ全体をまとめてみていきましょう。

販売会社(購入場所)の違いだけでなく、どのマザーファンドを通じて、どんなものに投資しているのかまで見ていくと、似た商品があることに気づけるでしょう。

 

ひふみに投資したいのであれば、まずは「ひふみプラス」がおすすめです。

ひふみシリーズは、元々国内の中小型株を主な投資対象として生まれた「ひふみ投信」が大元にあり、まずは「ひふみ投信マザーファンド」に投資するものから入るとわかりやすいでしょう。

「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」の3つがありますが、手数料の安いネット証券からひふみプラスに投資するのが、最もコストを抑えられます。また100円という少額から始められる点もおすすめです。

 

全てのファンドの純資産を見てみましょう。​​

ひふみ投信
マザーファンド
ひふみワールド
マザーファンド
ひふみグローバル債券
マザーファンド
現金 合計
ひふみ投信 1491.2億 1491.2億
ひふみワールド 441.9億 −0.7億 441.3億
ひふみらいと 26.0億 1.43億 1.47億 0.1億 29.1億
ひふみプラス 5038.5億 −1.5億 5037.0億
ひふみワールド+ 2222.2億 −3.5億 2218.6億
まるごとひふみ15 6.9億 4.7億 65.9億 0.4億 77.9億
まるごとひふみ50 87.3億 59.1億 144.7億 1.4億 292.5億
まるごとひふみ100 235.1億 160.9億 1.9億 397.9億
ひふみ年金 617億 617.0億
ひふみワールド年金 5.3億 5.3億
合計 7477.2億 2895.0億 212.1億 −1.9億 1兆607.8億

※公式の発表している純資産総額と組入比率のデータを元に筆者が算出

レオス社は10の商品を通じて、3つのマザーファンドで運用しており、その総額は1兆円を超えていますが、3つのマザーファンドのうちひふみ投信マザーファンドが全体の約7割にあたる7577.2億円を占めています。

また、そのうち5000億円以上をひふみプラスが占めており、これは全体の約半分近くにもなります。

純資産総額だけをみても、ひふみプラスが最も(ダントツで)人気があることがわかります。

 

いかがでしたでしょうか。様々な種類があり、いまいち整理できていなかった「ひふみシリーズ全10種類」の違いや類似点が少しは整理できたかなと思います。

一口に「ひふみ」と言っても様々な種類があり、それぞれに投資するものが違います。改めて全体を通してみる中で、ひふみプラスが最も人気があることもわかりました。

ひふみプラスについては、こちらの記事でより詳細に解説しています。

 

ひふみプラスへの投資は手続きも簡単なネット証券がおすすめです。

特にSBI証券松井証券は手数料も安いのでおすすめできます。

今回の記事の内容は、ほぼ全てレオス社(ひふみブランド)の公式ページの内容・データを元に作成しています。

より詳しい内容に興味がある方は、ぜひ公式ページの情報を参考にしてください。公式ページの内容は、情報も新しく信頼性が高いため、ご自身の目でも確認してみてください。

※本記事の内容は2023年6月20日時点のデーターをベースに作成しています。