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ひふみプラスってどう?人気No.1の投資信託をポイントをまとめて解説

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今回は「ひふみプラス」について解説します。

ひふみプラスは主に日本の成長企業に投資していく投資信託です。

日本企業は過去には世界の時価総額で上位に入るほどの勢いを見せていたこともありました。最近は日本企業で世界でトップクラスの時価総額の企業は少ないですが、これからの成長企業は生まれつつあります。

そんな日本の成長企業銘柄に対して投資していくファンドがひふみプラスです。

ひふみプラスは、つみたてNISAにも対応した大人気投資信託「ひふみシリーズ」の中で最も人気のある投資信託です。ひふみシリーズ全体をまとめた解説や他の投資信託との比較はこちらの記事で解説しています。

 

ここでは、そんなひふみプラスについて、ファンドの特徴やパフォーマンス、投資する際の注意点などを整理して解説していきます。

1分でわかるまとめ
  • 主に日本国内の株式に投資する
  • 国内外の割安な銘柄に投資するアクティブファンド
  • 運用開始時から基準価額が約5倍になっている
  • つみたてNISAに対応している
  • アクティブファンドであるという点と信託報酬に注意
  • 投資時期やファンドの方針についての考えの違いで評判が分かれる

ひふみプラスの基本情報

基本情報

名称 ひふみプラス
委託会社 レオス・キャピタルワークス株式会社
投資対象資産 株式(国内・海外)、現金・預金・その他資産
投資対象地域 グローバル(日本含む)
投資形態 ファミリーファンド
投資戦略 日本国内の成長株式を中心に投資する
基本方針 国内外の上場株式を主要な投資対象とし、割安と考えられる銘柄を選別して長期投資をする
手数料
申し込み手数料:3.30%を上限として販売会社の定める金額
信託財産留保額:なし
運用管理費用(信託報酬):
 1.0780%(500億円を超えない範囲について)
 0.9680%(500億円を超える部分について)
 0.8580%(1000億円を超える部分について)
監査費用:0.0055%
その他費用:具体的な定めなし
為替ヘッジ なし

参考:ひふみプラス|投資信託説明書(交付目論見書)2022年12月17日

ひふみプラスは、主に国内の成長株式に投資することを基本方針としており、日本国内の株式に限らず、海外の株式も投資するものです。投資戦略やどのような銘柄を中心に投資しているかについて詳しく確認していきましょう。

 

ひふみプラスの3つの特徴

ひふみプラスの特徴について見ていく前に、まずはひふみプラスの投資の仕組み(スキーム)を簡単に解説します。ひふみプラスは「ファミリーファンド方式」で運用される投資信託です。

ファミリーファンド方式について

ファミリーファンド方式とは端的に言えば、実際には別のファンドが運用しており、投資家には損益がマザーファンドから還元されている仕組みです。

ひふみプラスは「ひふみ投信マザーファンド(レオス・キャピタルワークス株式会社が運営)」がマザーファンドです。

ひふみ投信マザーファンドは純資産価額が7,477億円もある大きなファンドです。

出典:ひふみプラス 投資信託説明書(交付目論見書)2022年12月17日

ひふみプラスはひふみ投信マザーファンドのみをマザーファンドとする投資信託なので、ひふみプラスの運用はひふみ投信マザーファンドの運用と同じになります。

ファミリーファンド方式にすることで、ファンド側は様々な商品(販路)を通じて資金を調達しマザーファンドの規模を大きくすることができます。

また、投資家目線で見ても、様々な方法(オプション)から自分に合った方法で投資先を選ぶことができます。

子ファンド(今回の場合はひふみプラス)単体では資金力的に難しい規模の投資も可能になるというメリットがあり、ファンド(運用側)と投資家双方にとってメリットのあるスキームの一つです。

そのためここから先のひふみプラスの投資内容に関する解説(ポートフォリオや銘柄選定など)は、実質的にはひふみ投信マザーファンドの運用の中身の解説になります。

 

ファミリーファンド方式で運用されるひふみプラスは「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに国内外の成長企業に投資するファンドです。ひふみプラスには以下の3つの特徴があります。

  1. 主に日本の成長企業に投資する
  2. 守りながら増やす運用に挑戦する
  3. 「顔が見える運用」をしている

これら3つの特徴はひふみプラスに限らず、ひふみシリーズの投資信託全てに共通するレオス・キャピタルワークス株式会社(ひふみシリーズの投資信託を運用・販売する会社)の運用ポリシーです。

それぞれ順に解説していきます。

ひふみ投信

 

主に日本の成長企業に投資する

ひふみプラスは国内外の株式に投資するとしていますが、そのほとんど(約9割)は国内の株式です。

出典:レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポート

また、ポートフォリオ全体の85%以上をプライム市場の株式が占めており、東京エレクトロンや楽天銀行、ソニーグループといった大型株が組み入れ比率の上位を占めています。

出典:レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポート

ひふみプラスは「定量」「定性」の両面から評価して投資する銘柄を選定します。

定量的な面については、1株当たりの利益であるEPSが高い企業を評価しており、短期的な市況や人気など(PER)に左右されず、本質的な力を持っている、長期的に成長する見込みのある企業を選定します。

定性的な面については、実際に運用メンバーがその企業に実際に赴くことで、その企業の「人」や競争力、現場の活気といった数値化できない面も含めて、総合的に判断して選定します。

そしてポートフォリオ全体については、勢いのある企業だけでなく、ディフェンシブな銘柄や地方の中小株も組み入れることでハイリスクになりすぎないバランスの良さがポイントです。

成長企業に投資すると聞くと、ハイリスクハイリターンなファンドのイメージがあるかもしれませんが、ひふみプラスはしっかりとした実績のある企業や割安な銘柄を組み込むことで、長期的な資産形成=安定した運用を目指しています。

参考:ひふみプラス 販売用資料 2020.06|足利銀行
レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポートについては2023年5月度 月次運用レポートを参照しています。

 

守りながら増やす運用に挑戦する

投資する銘柄やポートフォリオを考える際に「シャープレシオ」を重視し、相対的にリスクが低く、リターンが高い運用を目指しています。

シャープレシオとは

出典:ひふみプラス 販売用資料(2020.06)|足利銀行

シャープレシオとは、そのポートフォリオのリスクの大きさに対して、どれだけのリターンが得られたかを示す指標です。

簡略化すると「シャープレシオ=リターン ÷ リスク」で求められます。

シャープレシオの数値がが大きい程、リスクが小さく / リターンが高い効率の良い投資をしていることになります。単に「年〇〇%のリターン!」といった数字では測れない投資の優秀さを表す重要な指標です。

シャープレシオについては、こちらでより詳しく解説しています。

 

ひふみプラスは、このシャープレシオを一つの指標とし、単にリターンが高いだけでなく、基準価額の変動によるハラハラ、ドキドキ感を少しでも軽減することを目指しています。

そのため、ひふみプラスは、主に日本国内の成長企業に投資するとしつつも、海外株式や現金も保有しています。

経済不安の局面においては現金比率を増やすなどして、リスクを抑制します。ポートフォリオ内の資産比率を流動的にすることによって、経済局面に応じた投資による効率的な運用が期待できます。

ひふみ投信

 

「顔が見える運用」をしている

ひふみプラスの特徴的な点は運用面以外の所にも表れています。その中でも特徴的なのは、情報発信が盛んに行われている点です。

ひふみプラスのファンドマネージャーや運用部のメンバーは全員が顔写真と名前を公開しており、顔が見えることによる責任のある投信と言えるでしょう。

出典:ひふみの運用哲学 | ひふみブランドコンセプト | ひふみ

毎月の月次レポートを発行している会社は多いですが、ひふみプラスはそれに加えて、セミナーの開催やSNSでの発信、Youtubeに市況の解説動画がUPされるなど、他の投資信託には見られない圧倒的な情報発信をしています。

投資信託と投資家の距離が近いだけでなく、わかりやすさもあり安心感が得られるファンドと言えるでしょう。

ひふみ投信

 

ひふみプラスの実績

ひふみプラスは、2012年の設定以来、基準価額は上がり続けており、2023年5月時点の基準価格は48,799円と、約4.9倍になっています。10年に渡って堅調に推移しており、実績が十分にあるファンドであると言えるでしょう。

出典:ひふみプラス 投資信託説明書(交付目論見書)2022年12月17日

 

投資家からの人気はも高く、純資産総額も2016年頃から跳ね上がっており、2017年に1,000億円を超えてからは一気に規模を拡大し、一時は6,000億円を突破するほど人気がありました。

これはひふみシリーズ全10種類の投資信託の中で最大の純資産総額であり、最も人気のある銘柄であると言えます。

 

直近の成績を見ると、1年で+8.31%、3年で+21.11%の成績を記録しているので、十分なパフォーマンスにも見えますが、短期的な成績に限って言えばTOPIXを下回っています。

出典:レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポート

これは、ひふみプラスの成績が悪いというよりかは、TOPIXが非常に好調であることが要因です。最近では日経平均株価がバブル後最高値を更新しており、海外投資家からの資金流入も大きく、非常に日本株の人気が高まっています。

こういった状況下でこそ、しっかりと実力のあるファンドへの投資が今後の長期的な目線では必要になります。

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運用シミュレーション

ひふみプラスに投資していた場合のシミュレーションを紹介します。

ひふみプラスは、つみたてNISAの対象でもあるので、2018年6月〜2023年5月までの5年間、毎月3万円積立ていた場合の資産の推移を見てみましょう。

長期で積立投資を行う場合、できる限りつみたてNISAを活用するようにしましょう(既に投資枠を限界まで使用している人は除きます)。

 

通常、投資で得られる利益には約20%の税金がかかるため、実際には投資で得た利益の8割しか受け取ることができません。

しかし、NISA(つみたてNISA)の枠内であれば、投資の利益が非課税になるため、運用益を満額100%受け取ることができます。

この20%(1.25倍)の違いは、長い目でみた時に大きな違いになります。

来年2024年から改正される新NISAについてもこちらの記事で詳しく解説しています。

参考:積立シミュレーション:三菱UFJ信託銀行の投信セレクト

もし5年間積立をすると、投資元本1,800,000円に対して、2023年5月の時価評価額は2,043,795円となり243,795円(5年間で+13.5%)の利益が得られます。

5年で+13.5%なら十分と考える人もいるかもしれませんが、同じ条件で米国のS&P500(iFree S&P500インデックス)に投資していた場合、時価評価額は2,782,315円(+982,315円 / +54.6%)です。

特にここ数年は株価が大きく上がっているので、投資先を評価する際には、マーケット指標(INDEX)などとの比較も必要になります。

 

ひふみプラスに投資するメリット

それでは、このひふみプラスに投資するメリットについて見ていきましょう。ひふみプラスに投資するメリットは大きく以下の3点です。

  • 国内外の成長企業に投資できる
  • 高い運用実績を受けられる
  • 株式市場の変動に柔軟に対応できる

これらについて解説していきます。

 

国内外の成長企業に投資できる

ひふみプラスのメリットの1つ目は、国内外の「成長企業」に投資できる点でしょう。

日経平均やTOPIX、SP500など、の株価指標に連動するように、マーケットの上位株に投資するような投資信託は数多くありますが、成長企業に投資するものはそう多くはありません。

ひふみプラスに投資することで、15年以上も運用実績があるファンドが、独自の視点で選定した成長企業に投資できるのは大きなメリットです。

日本に限らずですが「これからの成長に期待の持てる企業を選定し投資する」という行為は簡単ではありません。

大型株に比べて小型や中小株はどうしても情報源に乏しい面があり、かつ今後の株価推移についても推測しにくいという面もあるため、個人でこの分析や判断を行うのは難しいでしょう。

ひふみプラスは、大型株だけでなく、中小型・極小株も含めた成長企業への投資に興味のある方におすすめできます。
また、大まかな投資方針がありつつ、人に任せて投資効果を期待したいという人にもおすすすめです。

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高い運用実績を受けられる

ひふみプラスは長期的な運用に適しています。ファンド設定来約10年の成績を見ても、ほぼほぼ安定した右肩上がりのパフォーマンスを残しており、10年で約4.9倍(=年平均14.2%)の実績があります。

ひふみプラスの運用方針も「守りながら増やす」とあり、この守りながらというリスクを抑えて効率(シャープレシオ)を重視するという運用方針は長期での資産形成に適しています。長く投資・保有することで、最大の効果を発揮するファンドと言えるでしょう。

2023年には、R&Iファンド大賞 投資信託10年 国内株式コア部門優秀ファンド賞も受賞しています。

出典:レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポート

ひふみプラスは、長期的な目線で投資・保有するにあたって、積立で購入することが特におすすめなファンドです。

その際には、ドルコスト平均法での積立購入がおすすめです。スポット購入では基準価額の予測も難しいですが、ドルコスト平均法を用いることによって、買い付け価格を下げることができます。

また、NISAの取り扱いをしている証券会社も多いので、必要に応じてつみたてNISAの制度を活用し税優遇措置を受けることもおすすめです。

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株式市場の変動に柔軟に対応できる

株式投資をする中で特に難しいとされているのが、市場の変化への対応です。

経済不安が高まっている時期は、全体的に株価が下がりやすくなるため、損失が出ないように注意する必要があります。一方で、株価が上がっている時期には、収益機会を逃さずに積極的に投資することも見極めなければいけません。

ひふみプラスは、「国内外の成長企業に投資する」としつつも、経済不安が高まっている局面では現金比率を高めるなどしてリスクを低減します。また、国内株式と海外株の比率や、大型株と中小型株の比率を調整するなど、常にリスクとリターンのバランスを調整しています。

出典:ひふみプラス 投資信託説明書(交付目論見書)2022年12月17日

 

つまり、ひふみプラスに投資することで、株式市場の変動に柔軟に対応できる=勝手に対応してくれる点が大きなメリットであると言うことができます。

実際、組み入れ銘柄を見てみると、全てが成長企業のみではないということも特徴と言えます。2023年5月時点の組み入れ銘柄は、東証プライム上場銘柄が大半を占めつつスタンダードやグロース市場の株も組み入れられており、成長株だけに偏らないバランスの取れた投資が期待できます。

ひふみ投信

 

ひふみプラスのデメリット

ひふみプラスのメリットだけでなく、デメリットについてもきちんと確認しておきましょう。ひふみプラスのデメリットは大きく以下の3つです。

  • 日本の株式市場の影響が大きい
  • インデックスファンドに比べると手数料が高い
  • これからの値上りが期待しにくい?

これらについても順に解説していきます。

 

日本株銘柄の影響が大きい

ひふみプラスは国内外の成長企業に投資するとしていますが、主に日本の株式に投資します。

これは運用会社であるレオス社が、日本の会社であり日本企業の調査や分析に強みを持っていることなどが背景として考えられます。

実際、これまでの時価総額構成比率を見ても、過去に海外株が資産全体の20%を超えたことはありませんし、最新のレポート(2023年5月)を見ても、全体の88.19%が日本株への投資になっています。

そのため、日本が海外との緊張関係に陥いるなど、日本株式市場全体が落ち込むような場合には、大きく値下がりするリスクがある点には注意が必要です。

ひふみプラスへの投資だけでは、全世界的な分散投資としては不十分です。ご自身の投資先を改めて確認したときに、日本株にばかり偏っている人などは、海外への投資についても視野を広げて見てもいいかもしれません。

日本株式市場の影響が大きいということは、そもそも日本市場が拡大する必要があるという点についても考えなければいけません。長期的な目線で、日本市場が拡大するかどうかに関しては懐疑的な見方もあり、事実としてひふみプラスは日本の大企業に代替して海外の株式にも投資しています。

長期的には海外の株式の方が市場の成長には期待できるかもしれません。

 

インデックスファンドに比べて信託報酬が高い

ひふみプラスは、独自の視点で会社を分析・評価しファンドマネージャーが投資先をを決めるアクティブファンドです。一般的にアクティブファンドはインデックスファンドに比べて手数料が高い傾向があり、これはひふみプラスについても当てはまります。

申し込み時手数料は最大で3.3%、信託報酬は純資産額に応じて変わりますが約0.85〜1.07%かかると考えると一般的なインデックスファンドよりは高くなります。 

ひふみプラスの信託報酬は、一般的なアクティブファンドと比較すると低い傾向にはありますが、直近の成績を見ると先述の通りTOPIXを下回っており、アクティブファンドであるメリット=マーケットを上回る高いリターンがありません。これが続く場合、高い手数料はデメリットと言わざるを得ません。

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今後の値上がりが難しい?

こればっかりは確証めいたことは言えませんが、ひふみプラスの今後については懐疑的な見方もあります。

そもそも、ひふみプラスが主な投資対象としている日本の株式市場の将来性についての課題もありますが、ここではそれに加えてひふみプラスの純資産総額にも着目します。

ひふみプラスは2017年頃から一気に規模を拡大し、純資産総額を激増させています。人気が集まるのは良いことですが、この頃からパフォーマンスが悪化(基準価格が下落)してきています。

(再掲)

パフォーマンスが悪化した背景には、様々な要因(マーケットの状況など)があるとは思いますが、一つの考察として、純資産の肥大化によって投資先の変更を余儀なくされたということが考えられます。

 

ひふみプラスの運用の最高責任者である藤野英人氏は、元来中小型株の運用を高く評価されていた投資家です。独自の評価基準によって、今後の成長が期待できる中小型株を見極め、投資の世界のカリスマとして高く評価されていました。

そんな藤野氏が率いるひふみプラスは、当初、藤野氏の専門領域/得意分野でもある、成長企業への投資を掲げ、それを実践してきましたが、ファンドの規模が拡大するにあたり、それだけでは、資産を回しきれなくなってきたのではないかと考えられます。

実際2017年頃から、大型株や海外株の比率が上昇し、極小型株の割合は非常に小さくなっています。

(再掲)

 

ファンドの規模が拡大しすぎたため、小型株ばかりでは、十分な金額を投入できる投資先が確保できず、やむを得ず・・・・・大型株での運用をしていると考えられるのです。

これにより、得意領域ではないところに投資をする比率が増えてしまい、結果としてフォーマンスが悪くなっていると考えられます。実際、基準価格とTOPIXとの比較を見ても、2018年頃から悪化していることがわかります。

出典:レオスキャピタルワークス | ひふみプラス | マンスリーレポート

 

このようにファンドが肥大化してしまったために、本来得意とする投資が上手くできなくなってしまったため、パフォーマンスが頭打ちになっていることが懸念されるのがひふみプラスに投資する際に知っておきたい注意点です。

以前、「ひふみプラスを含めた、ひふみシリーズ全体の規模が肥大化しすぎたために、今後の運用が難しくなるのではないか」ということが議論されたことがありました。

その際には、会社側から「大型株への投資も組み込んでいく」とのコメントが出ており、実際に組み入れ銘柄は変化しています。

小型株に限らず、投資の対象を広げた柔軟さは見事ですが、やはり本来の特領域とは異なる対象に拡大してからの結果は芳しくありません。

投資信託やヘッジファンドなどのファンドは、ある程度の規模がなければ、市場での優位性がなく運用が上手くいかないのも事実です。ですが、ひふみのように大きすぎることが反対に制約になってしまう場合もあります。

ヘッジファンドの世界では、一般的に100億〜1,000億円程度の規模のものが、資金力と柔軟性(小回り)のバランスがよく、最もパフォーマンスが期待できるとも言われています。

ひふみ投信

 

まとめ

ここまで解説してきたひふみプラスについてまとめると以下のようになります。

まとめ ひふみプラス
  • 主に日本の成長企業に投資するファンドだが外国株にも投資する
  • 独自の評価で投資先を選定するアクティブファンド
  • 株式市場の変動に合わせてポートフォリオが変化する
  • みたてNISAの対象のため長期資産形成ができる
  • アクティブファンドの中では安いが、インデックスファンドと比べると信託報酬が高い
  • 設定来から大幅に基準価額が上昇しているが、将来性/今後の成長については要注意

 

「アクティブファンドとしてそこまで期待できない」「インデックスに投資したい」「日本市場への投資に期待できない / 興味がない」という考えの方には、手数料などの観点からひふみプラスはあまりおすすめできませんが、日本の株式に投資したい方にはひふみプラスはおすすめです。

特に、大型株に限らず中小型株も含めた成長企業に投資したいという人には、ひふみプラスはおすすめできます。

その理由としてポイントとなるのは「銘柄の選定」と「組入比率の調整によるリスク管理」でしょう。

 

また、ひふみプラスは投資初心者全般には比較的おすすめできます。その理由としては、

  • 「守りながら増やす」という方針で損失を回避してくれる
  • 組入比率を調整してリスク管理をしてくれる
  • 手数料が比較的安い
  • 情報発信量が多くわかりやすく勉強になる
  • つみたてNISAの対象である

などが挙げられます。

これから投資を始めようという、初心者/未経験者の方々は、まずは大きく増やすよりも損をしないように注意しながらコツコツと運用を続けていくことが大切です。リスクの低いものを選びながら、その中で少しずつ資産を増やしていくようにしましょう。

その点で、ひふみプラスの運用方針やポートフォリオを調整してリスク管理してくれる点などは優れています。

また、(インデックスファンドほどではありませんが)一般的なアクティブファンドと比較して手数料が低い点もおすすめできます。

「とりあえずインデックス投資しよう」
「ETF(上場投資信託)の手数料が安くておすすめ」
などと言っている人もいるようですが、個人的にこれらはあまりおすすめできません。

インデックス投資というのは、日本やアメリカ、世界の株式市場全体に対しての見通しが必要なものであり、本来は「それに投資すればOK」というような簡単なものではないのです。

 

投資信託を選ぶ際には、表面的なパフォーマンス(何%増えたか)だけでなく、そのファンドがどんな運用をしているのか、どんな特徴・強みがあるのか、今後の見通しはどうか、という点を総合的に見て判断しなければいけません。

その上で自分自身に合ったものを選ぶことが何よりも重要です。

このサイトでは、様々な投資信託についてなるべくわかりやすく解説していきます。また、資産運用全般の話(ポートフォリオの組み方やおすすめの投資先)も解説しているのでぜひ参考にしてみてください。