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eMAXISとeMAXIS Slimの違いは?どっちがおすすめか

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今、投資信託界隈で圧倒的な人気を誇っているのがeMAXIS Slimシリーズです。

とりあえずeMAXIS Slimを買っておけば間違いないと言われるほど人気があり、多くの人に勧められています。

 

いろんな人のおすすめをそのまま真似してもよいですが、せっかくなのでeMAXISのシリーズが、どんなものなのか、どんな点がおすすめされているのか、どんな商品があるのか知っておくと、今後の資産形成に大きく役立つはずです。特に、eMAXISシリーズ(通称:無印)とeMAXIS Slimシリーズの違いについても解説していきます。

1分でわかるこの記事のまとめ
  • eMAXIS/eMAXIS Slimは、どちらも人気のインデックスファンドシリーズ
  • eMAXIS Slim方が手数料が安く一般的におすすめとされている(受賞実績多数)
  • ただしeMAXIS Slimはオンライン限定、対象としているインデックスの種類も少ない
  • 窓口で相談したい人やマイナーなインデックスに投資したい人はeMAXIS(無印)もおすすめ
  • それぞれの特徴を理解して自分に合った投資先を選ぶことが大事

eMAXISについて[共通]

まずは、eMAXIS(無印)とeMAXIS Slimに共通する、eMAXIS全体について簡単に解説します。

eMAXISシリーズ(全体)とは

eMAXIS(無印)やeMAXIS Slimを含むeMAXISシリーズは、三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドシリーズです。

シリーズ合計の預り資産が6兆6,336億円(2023年11月10日時点)と、国内屈指の人気ファンドシリーズとなっています。

インデックスファンドとは

インデックスファンドとは、日経平均株価(日経225)など特定の指数に連動する投資成果をめざすファンドのことです。運用成果が分かりやすく、アクティブファンドと比較すると「シンプルで分かりやすく低手数料」という傾向があります。

 

eMAXISでは、様々な投資対象を取りそろえており、シリーズごとに幅広い選択肢がありますが、全シリーズに共通して「ノーロード(購入時手数料0円)、業界最低水準の信託報酬という、圧倒的な低コストがウリになっています。

出典:eMAXIS(イーマクシス) シリーズとは? | eMAXIS(イーマクシス)

現在eMAXISシリーズは4種類存在します。

  • ベーシックな投資対象を取りそろえたシリーズ:eMAXISシリーズ(無印)
  • 資産運用のステップアップツール:eMAXISプラス
    ※現時点ではコモディティ(商品先物)ファンドの1銘柄のみ
  • インターネット販売専用のインデックスファンドシリーズ:eMAXIS Slim
  • 銘柄選定にAIを活用したファンドシリーズ:eMAXIS Neo

 

eMAXIS(無印)

eMAXIS(無印)概要

eMAXIS全体の中でも、基本となるeMAXIS(無印)のシリーズは、国内外のインデックスファンドやバランスファンド39銘柄を取り揃えています。

その特徴は投資対象の幅広さです。他社にはないややマイナーなインデックスファンドがあるだけでなく、バランスファンドも4資産へ投資するものや8資産へ投資するものなど様々タイプがあるので、他社のインデックスファンドでは物足りないという人も納得の品揃えとなっています。

eMAXIS(無印)シリーズ一覧 – 純資産/手数料/NISA対応 –

名称 純資産
(億円)
信託報酬上限
(%)
信託財産留保額
(%)
積立
NISA
eMAXIS 日経225インデックス 570.71 0.44 対象
eMAXIS TOPIXインデックス 222.41 0.44 対象
eMAXIS JPX日経400インデックス 80.82 0.44 対象
eMAXIS JPX日経中小型インデックス 7.11 0.44 0.3
eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス 21.12 0.44
eMAXIS ジャパンESGセレクト・リーダーズインデックス 12.95 0.44
eMAXIS NYダウインデックス 502.26 0.66
eMAXIS S&P500インデックス 410.26 0.33
eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス 32.94 0.33
eMAXIS NASDAQ100インデックス 776.85 0.44
eMAXIS 先進国株式インデックス 774.59 0.66 対象
eMAXIS 新興国株式インデックス 355.47 0.66 0.3 対象
eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス 15.49 0.33 0.3
eMAXIS 全世界株式インデックス 327.65 0.66 0.05 対象
eMAXIS 国内債券インデックス 89.03 0.44
eMAXIS 国内物価連動国債インデックス 42.92 0.44
eMAXIS 先進国債券インデックス 147.76 0.66
eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) 8.67 0.66
eMAXIS 豪州債券インデックス 2.74 0.66
eMAXIS 新興国債券インデックス 54.66 0.66 0.3
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり) 14.49 0.66 0.3
eMAXIS 国内リートインデックス 148.16 0.44 0.1
eMAXIS 先進国リートインデックス 142.30 0.66 0.15
eMAXIS 米国リートインデックス 19.29 0.66
eMAXIS 欧州リートインデックス 4.61 0.66
eMAXIS 豪州リートインデックス 6.32 0.66
eMAXIS 新興国リートインデックス 32.70 0.66 0.3
eMAXIS 債券バランス(2資産均等型) 1.94 0.44
eMAXIS バランス(4資産均等型) 77.31 0.55 対象
eMAXIS バランス(8資産均等型) 473.60 0.55 0.15 対象
eMAXIS バランス(波乗り型) 43.98 0.55 0.15
eMAXIS 最適化バランス(マイ ゴールキーパー) 47.44 0.55 対象
eMAXIS 最適化バランス(マイ ディフェンダー) 38.52 0.55 0.05 対象
eMAXIS 最適化バランス(マイ ミッドフィルダー) 111.57 0.55 0.05 対象
eMAXIS 最適化バランス(マイ フォワード) 69.26 0.55 0.10 対象
eMAXIS 最適化バランス(マイ ストライカー) 109.17 0.55 0.10 対象
eMAXIS マイマネージャー 1970s 0.61 0.55 対象
eMAXIS マイマネージャー 1980s 0.80 0.55 対象
eMAXIS マイマネージャー 1990s 0.93 0.55 対象

参考:三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンド・シリーズ eMAXIS(イーマクシス)

バラバラに見ていくと何がなんなのかわからなくなってしまうかもしれませんが、一覧にして整理すると、

  • 国内株式:
    日経225/TOPIX/JPX日経400/JPX日経中小型/JAPAN クオリティ150/ジャパンESGセレクト・リーダーズ
  • 外国株式:
    NYダウインデックス/S&P500/S&P500クオリティ高配当/NASDAQ100/先進国株式/新興国株式/日経アジア300インベスタブル/全世界株式
  • 債券:
    国内債券/国内物価連動国債/先進国債券/先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)/豪州債券/新興国債券/新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)
  • リート:
    国内リート/先進国リート/米国リート/欧州リート/豪州リート/新興国リート
  • バランス:
    債券バランス(2資産均等型)/バランス(4資産均等型/8資産均等型/波乗り型)/最適化バランス(マイ ゴールキーパー/マイ ディフェンダー/マイ ミッドフィルダー/マイ フォワード/マイ ストライカー)/eMAXIS マイマネージャー(1970s/1980s/1990s)

の5つのグループに分けて考えることができます。

 

eMAXISシリーズの投資対象

eMAXISシリーズの投資対象には、日経225のようなメジャーなインデックスがある一方で、国内であればJPX日経中小型株指数、海外であれば日経アジア300インベスタブル指数など、少し耳慣れない珍しいインデックスも投資対象も取り揃えています。

また、バランスファンドの品揃えも充実しており、資産の数だけでなくリスク水準(ゴールキーパー、ディフェンダー、ミッドフィルダー、フォワード、ストライカー)を選択できるもの、運用期間に応じて資産配分が切り替わるターゲットイヤーファンドなど種類が豊富にあります。

eMAXIS(無印)投資対象一覧

名称 投資対象
eMAXIS 日経225インデックス 日経平均株価(日経225)(配当込み)
eMAXIS TOPIXインデックス 東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
eMAXIS JPX日経400インデックス JPX日経インデックス400(配当込み)
eMAXIS JPX日経中小型インデックス JPX日経中小型株指数(配当込み)
eMAXIS JAPAN クオリティ150インデックス iSTOXX MUTBJAPAN クオリティ150インデックス(配当込み)
eMAXIS ジャパンESGセレクト・リーダーズインデックス MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数(配当込み)
eMAXIS NYダウインデックス ダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS S&P500インデックス S&P500指数(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS NASDAQ100インデックス NASDAQ100指数(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 先進国株式インデックス MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 新興国株式インデックス MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 日経アジア300インベスタブル・インデックス 日経アジア300インベスタブル指数(トータルリターン、円換算ベース)
eMAXIS 全世界株式インデックス MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 国内債券インデックス NOMURA-BPI総合
eMAXIS 国内物価連動国債インデックス NOMURA 物価連動国債インデックス(フロアあり)
eMAXIS 先進国債券インデックス FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)
eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ヘッジ・円ベース)
eMAXIS 豪州債券インデックス FTSEオーストラリア国債インデックス(円換算ベース)
eMAXIS 新興国債券インデックス JPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(円換算ベース)
eMAXIS 新興国債券インデックス (為替ヘッジあり) JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス(円ヘッジ・円換算ベース)
eMAXIS 国内リートインデックス 東証REIT指数(配当込み)
eMAXIS 先進国リートインデックス S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 米国リートインデックス S&P米国REITインデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 欧州リートインデックス S&PヨーロッパREITインデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 豪州リートインデックス S&P/ASX 200 A-REITインデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS 新興国リートインデックス S&P新興国リートインデックス(配当込み・円換算ベース)
eMAXIS 債券バランス
(2資産均等型)
国内債券/ヘッジ付き先進国債券
(均等投資)
eMAXIS バランス
(4資産均等型)
国内株式/先進国株式/国内債券/先進国債券
(均等投資)
eMAXIS バランス
(8資産均等型)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
(均等投資)
eMAXIS バランス
(波乗り型)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
機動的に投資)
eMAXIS 最適化バランス
(マイ ゴールキーパー)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
[目標リスク水準6%]
eMAXIS 最適化バランス
(マイ ディフェンダー)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
[目標リスク水準9%]
eMAXIS 最適化バランス
(マイ ミッドフィルダー)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
[目標リスク水準12%]
eMAXIS 最適化バランス
(マイ フォワード)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
[目標リスク水準16%]
eMAXIS 最適化バランス
(マイ ストライカー)
国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
[目標リスク水準20%]
eMAXIS マイマネージャー 1970s マイライフサイクル指数1970s
eMAXIS マイマネージャー 1980s マイライフサイクル指数1980s
eMAXIS マイマネージャー 1990s マイライフサイクル指数1980s

参考:三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンド・シリーズ eMAXIS(イーマクシス)

 

eMAXIS Slim

eMAXIS Slim概要

一方の、eMAXIS Slimシリーズは、国内外のインデックスファンドを中心に14銘柄と、eMAXIS(無印)の中の一部の商品が抜粋された品揃えです。

eMAXIS Slimシリーズは販売をインターネットからに限定し、目論見書や運用報告書を電子交付するなどコスト削減を徹底的に行うことで、eMAXISシリーズよりも安い信託報酬を実現しています。

最も純資産が多いのは「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」で純資産が約2.7兆円、続いて「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」は純資産が約1.5兆円と、超大型ファンドも多く、eMAXIS Slimシリーズだけで5兆円を超える純資産があり、手数料の安いeMAXIS Slimの方が人気があることがわかります。

eMAXIS Slimシリーズ一覧 – 純資産/手数料/NISA対応 –

名称 純資産
(億円)
信託報酬上限
(%)
積立
NISA
eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) 971.36 0.143 対象
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 463.26 0.143 対象
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 26,808.16 0.09372 対象
eMAXIS Slim 全米株式 58.49 0.09372
eMAXIS Slim先進国株式インデックス 5,342.50 0.09889 対象
eMAXIS Slim新興国株式インデックス 1,208.31 0.15180 対象
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー) 15,392.70 0.05775 対象
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 3,174.91 0.05775 対象
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 89.97 0.05775 対象
eMAXIS Slim国内債券インデックス 213.89 0.132
eMAXIS Slim先進国債券インデックス 849.01 0.154
eMAXIS Slim国内リートインデックス 150.31 0.187
eMAXIS Slim先進国リートインデックス 226.81 0.22
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 2,218.47 0.143 対象

参考:三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンド・シリーズ eMAXIS(イーマクシス)

eMAXIS Slimシリーズの投資対象

eMAXIS Slimシリーズの投資対象は、名前が同じであればeMAXIS(無印)と同じです。厳選されている投資対象を見るとわかりますが、比較的有名なインデックスを対象としたものや、人気のあるバランスファンドのみが抜粋されていることがわかります。

eMAXIS Slim投資対象一覧

名称 投資対象
eMAXIS Slim国内株(TOPIX) 東証株価指数(TOPIX)(配当込み)
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) 日経平均株価(日経225)(配当込み)
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) S&P500指数(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim 全米株式 MSCIUSA インベスタブル・マーケット指数(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim先進国株式インデックス MSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim新興国株式インデックス MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式
(オールカントリー)
MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 国内株式/先進国株式/新興国株式
(均等投資)
eMAXIS Slim国内債券インデックス NOMURA-BPI総合
eMAXIS Slim先進国債券インデックス FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)
eMAXIS Slim国内リートインデックス 東証REIT指数(配当込み)
eMAXIS Slim先進国リートインデックス S&P先進国REITインデックス(除く日本、配当込み、円換算ベース)
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型) 国内株式/先進国株式/新興国株式/国内債券/先進国債券/新興国債券/国内リート/先進国リート
(均等投資)

参考:三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンド・シリーズ eMAXIS(イーマクシス)

 

eMAXIS Slimの特徴

業界最低水準(最安値)の信託報酬

eMAXIS Slimシリーズ最大の特徴は、将来にわたって・・・・・・・業界最低水準の信託報酬を維持することを方針として掲げていることです。

インデックスファンドは特定の指数に連動することを目的に運用されるので、インデックスファンド同士では運用会社の銘柄選定能力による差がほとんどつきません。

つまり、インデックスファンド同士の運用成績の差は、信託報酬の差によるところが大きく、信託報酬が低いインデックスファンドの成績が他を上回る可能性が高くなります。

eMAXIS Slimシリーズは既に業界最低水準の信託報酬なのですが、仮に他社からさらに安い水準のインデックスファンドが設定された場合には、それを下回る水準に変更するとしています。

この変更は必ず実施されるわけではないとeMAXIS Slimの運用会社は説明していますが、これまでの実績から見ると、eMAXIS Slimは常に最低水準を維持するよう変更してきています。

このような実績から、eMAXIS Slimシリーズは信託報酬が最安のインデックスファンドというブランドが構築されており、多くのインデックス投資をおこなう人からの支持を集め、現在では残高が5兆円を超えるほどの人気を博しています。

2023年12月1日に楽天が新しく販売する全世界株式(オルカン)とS&P500の信託報酬が、eMAXIS Slimを下回っており、話題になっています。
より手数料の安い楽天に乗り換えるという人もいるようですが、もし今後eMAXIS Slimが手数料を引き下げるようなことがあれば、無駄手間になってしまうので、慎重に見極めたいところです。

 

eMAXIS Slimシリーズの受賞実績

eMAXIS Slimは「投信ブロガーが選ぶFund of the Year2022」において高い評価を受けており、同賞の上位20本中、eMAXIS Slimシリーズのファンドが6本入っています。

さらにeMAXIS Slimシリーズの中でも人気のあるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は2019年から2022年の連続受賞となっており、2018年のeMAXIS Slim 先進国株式インデックスの受賞から数えて、トータルで6年連続でeMAXIS Slimの銘柄が受賞しています。

これは、投資家が投資信託の手数料についての高い意識を持っていることの表れでもあり、eMAXIS Slimシリーズが随時手数料の引き下げをおこなってきたことも評価の大きな一因でしょう。

出典;とことんコストを追求する投資信託、eMAXISSlim(イーマクシス・スリム)

eMAXIS Slimのシリーズの中でも特に人気の高い注目のファンドについては、こちらの記事で詳しく紹介・解説しています。
eMAXIS Slimシリーズ13種類解説|特におすすめの銘柄はこれだ!

eMAXISとeMAXIS Slimの違い

では、ここからはeMAXIS(無印)とeMAXIS Slimのどちらが優れているのか、おすすめなのかを考えていくために、eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズを比較して違いを見ていきましょう。

 

販売方法の違い

eMAXIS(無印)シリーズとeMAXIS Slimシリーズの最大の違いは、販売方法です。

最初に設定されたのはeMAXISシリーズで、基本的には金融機関の窓口で販売されることが想定されていました。

金融機関の窓口には投資に関する相談にのってくれるコンサルタントが在籍しているケースがほとんどです。

コンサルタントは利用者の投資経験や保有資産、さらにはライフプランも考慮して適切な投資信託の選定を手助けしてくれます。eMAXISシリーズは銘柄数がとても多いですが、このようなコンサルタントの助けを借りて投資家が銘柄を選定するので、種類が多くても対応できるのでしょう。

 

一方の、eMAXIS Slimシリーズは、金融機関の窓口ではなくインターネットでの販売を前提としたインデックスファンドシリーズです。

eMAXIS Slimはインターネットでの販売を前提としているので、目論見書や運用報告書も印刷をおこなわずペーパーレスで運営されています。またeMAXIS Slimはコンサルタントも必要としないため販売会社の人件費も掛かりません。その結果、eMAXIS Slimはコストを徹底的に意識した投資信託の開発が可能になっています。

販売方法の比較

  • eMAXIS(無印):金融機関の窓口(コンサルタントに相談可)
  • eMAXIS Slim:インターネットのみ(ペーパレス、コンサルタント不在)

 

投資対象の違い

eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズでは投資対象にも違いがあります。

eMAXISシリーズは39銘柄あるのに対して、eMAXIS Slimシリーズは14銘柄ですから、eMAXISの方がよりさまざまな投資ニーズに対応できます。

例えば、国内株式への投資でいえばeMAXISシリーズには、中小型株への投資をおこなう「eMAXIS JPX日経中小型インデックス」やESG関連銘柄に投資をおこなう「eMAXIS ジャパンESGセレクト・リーダーズインデックス」があります。

中小型株は相場が来ると大きな上昇が期待できますので、投資したい人も多いのですが国内で購入できるインデックスファンドは意外と少ないのが現状です。

また、ESG関連銘柄への投資もこれからの社会で注目される要素ですが、アクティブファンドの品揃えに比べてインデックスファンドの種類は少なく投資対象が限られています。

海外への投資で見てみるとeMAXISシリーズには「eMAXIS NASDAQ100インデックス」があります。米国経済には先進的なハイテク企業が一気に成長していくダイナミックな側面がありますが、その魅力を投資で享受できるのはハイテクグロース株の組み入れが多いNASDAQ100指数です。

また、eMAXISシリーズはバランスファンドの品揃えも大変充実しています。

投資の世界では長期国際分散投資がひとつのセオリーとなっていますが、個人が自分の力で分散投資するのは意外と難しく、資産配分に偏りが出てしまい分散効果が発揮できないケースも多くあるでしょう。

バランスファンドであれば均等投資なのかポートフォリオ理論に基づいた投資なのか明確に投資方針として説明されていますので、自分が実践したい分散投資に適した銘柄を簡単に選ぶことができます。

投資対象の比較

  • eMAXIS(無印):39銘柄(ニッチなインデックスも取り揃えている)
  • eMAXIS Slim:14銘柄(主要なインデックスのみ)

 

手数料の違い

eMAXIS Slimシリーズはインターネットでの販売を前提とすることで、手数料である信託報酬を引き下げています。

そのためeMAXISシリーズ(無印)とeMAXIS Slimシリーズでは、手数料に違いがあります。具体的に同じインデックスへ投資をおこなう投資信託の手数料を比較してみましょう。同じインデックスへの投資でも、、eMAXISシリーズとeMAXIS SlimシリーズではeMAXIS Slimの方が3分の1〜4分の1程度に低く設定されています。

インデックス別信託報酬比較

eMAXIS eMAXIS Slim
国内株式(TOPIX) 0.44 0.143
国内株式(日経平均) 0.44 0.143
米国株式(S&P500) 0.330 0.09372
先進国株式インデックス 0.66 0.09889
新興国株式インデックス 0.66 0.15180
全世界株式(オールカントリー) 0.66 0.05775
国内債券インデックス 0.44 0.132
先進国債券インデックス 0.66 0.154
国内リートインデックス 0.44 0.187
先進国リートインデックス 0.66 0.22
バランス(8資産均等型) 0.55 0.143

参考:三菱UFJアセットマネジメントのインデックスファンド・シリーズ eMAXIS(イーマクシス)

手数料(信託報酬)の比較

  • eMAXIS Slimの方が、eMAXISシリーズよりも信託報酬が低い(3分の1〜4分の1程度)

 

eMAXISとeMAXIS Slimのどちらがおすすめか

それではeMAXISシリーズがおすすめの人とeMAXIS Slimシリーズがおすすめの人について考えていきます。

一般には手数料の低いeMAXIS Slimの方が人気があり、多方面でおすすめされていますが、eMAXISシリーズ(無印)の方にも優れている点はあります。

eMAXIS Slimシリーズがおすすめの人

インターネットで投資信託を買う人

インターネットで投資信託を購入する人にはeMAXIS Slimシリーズがおすすめです。

eMAXIS Slimシリーズはインターネットでの販売を前提にした商品です。投資信託の購入をインターネットでおこなうことに抵抗がない人は、eMAXIS Slimシリーズの低手数料のメリットを享受することができます。

インターネットでの投資信託は、店舗に訪問する必要もないのでとても便利です。eMAXIS Slimはスマートフォンからの発注も可能で、ちょっとした隙間時間にどこからでもeMAXIS Slimの購入ができます。

eMAXIS Slimをインターネットで購入するメリットとして、目論見書や運用報告書を電子交付で受けとることができ、ペーパーレス化につながるという点もあります。

 

運用において手数料を重視する人

eMAXIS Slimシリーズは業界最低水準の低手数料を誇るインデックスファンドシリーズです。eMAXIS Slimの手数料は、将来にわたっても低水準を目指し続けることを方針として掲げています。投資をおこなうにあたって低手数料にこだわりたい人にはeMAXIS Slimシリーズがおすすめです。

インデックス投資の良し悪しは、トラッキングエラーと信託報酬によって決まります。

トラッキングエラーとは、投資信託のパフォーマンスとインデックスそのもののパフォーマンスのずれのことで、トラッキングエラーが小さいほど、インデックスとのずれが小さい優秀なインデックスファンドとなりますが、国内の大手運用会社が運用するインデックスファンドはほぼどれもトラッキングエラーが小さいため、運用の優劣はほぼありません。

つまり、インデックスファンドの良し悪しは、信託報酬に決まると言って良い状況です。この信託報酬の面で優れているのがeMAXIS Slimです。

 

eMAXIS(無印)シリーズがおすすめの人

プロに相談したい人

金融機関の窓口で投資の相談をしながら、投資信託を購入したい人はeMAXISシリーズがおすすめです。

投資信託への投資には、専門的な用語も多くさまざまな知識が要求され、どの銘柄を選ぶかどうかも、相当重要な判断が求められます。それらをすべて自分の力で調べて理解するのはなかなか難しいという人は、窓口で相談しながらeMAXISシリーズに投資する方があっています。

金融機関の窓口であれば、プロのコンサルタントが質問に応えてくれたり、リスクや手数料の説明をしてくれたりしながら、投資信託選びを手伝ってくれます。自分ひとりで決める自信がない人や初めて投資信託を購入する人には、金融機関の窓口で相談しながら銘柄選びをした方が安心感があるでしょう。

また、金融機関の窓口で購入すると発注もおこなってくれるので、自分で発注する場合と違って、口数や銘柄を間違えるリスクも回避することができます。

 

よく相談する金融機関がある人

金融機関との付き合いは投資信託の売買だけではありません。銀行であれば、預金をおこなっていたり住宅ローンを借りたり、さらにはライフプランの相談にのってもらうこともあります。そのように懇意にしている金融機関がある場合には、その窓口でeMAXISシリーズの購入がおすすめです。

資産形成・資産運用はライフプランニングを構成するひとつの要素です。人生には運用以外にも資金を調達することやマイホームを持つこと、あるいは保険が必要になることもあります。金融機関の窓口では、そのような全体的なプランニングの中で、運用に関するアドバイスをもらうことができるでしょう。

 

eMAXISとeMAXIS Slimはそれぞれどこで買える?

eMAXISとeMAXIS Slimは、どこの金融機関で買うことができるのでしょうか。それぞれ取り扱っている販売会社が違います。取扱販売会社の一覧表を用意しましたので、確認に利用してください。

eMAXISが購入できる金融機関

まずeMAXISが購入できる金融機関は113社あります。個別銘柄の取扱が販売会社ごとに異なりますので、各社の公式サイトなどで詳細は確認しましょう。

eMAXIS取扱金融機関

  • 愛知銀行
  • あおぞら銀行
  • 青森銀行
  • あかつき証券
  • 足利銀行
  • イオン銀行
  • 岩井コスモ証券
  • auカブコム証券
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(11月8日時点 あいうえお順)

参考:販売会社一覧 | ファンド | eMAXIS(イーマクシス

eMAXIS Slim

eMAXIS Slimが購入できる金融機関は37社あります。eMAXISシリーズと同様に個別銘柄の取扱が販売会社ごとに異なりますので、各社の公式サイトなどで詳細を確認するようにしてください。

  • あおぞら銀行
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(11月8日時点 あいうえお順)

参考:販売会社一覧 | ファンド | eMAXIS(イーマクシス)

 

まとめ

eMAXISシリーズとeMAXIS Slimシリーズはどちらも人気のインデックスファンドシリーズです。SNSなどでは、手数料の安いeMAXIS Slimの方がおすすめされています。

確かに、パフォーマンスにほとんど差がなく、インターネットで手続きも簡単に済ますことができるeMAXIS Slimの方が、多くの人にとっておすすめではありますが、ネットでの手続きに不安がある人や、窓口で相談しながら売買したいという人にはeMAXISシリーズ(無印)の方も十分おすすめできます。

投資信託には専門的な用語も多く、言葉の意味や投資の基本を教えてもらいながらファンドの購入を検討したいという人もいるでしょう。

また、eMAXISシリーズ(無印)の方が対象としているインデックスの種類も多く、マイナーなインデックスに投資したい人もeMAXISを選択する必要があります。

ただし、長い目で見たときにこの手数料の差が将来の資産形成において大きな差になる可能性も十分にあります。ネットでの売買に不安がある人も、窓口で相談しながらeMAXISシリーズへの投資からスタートしつつ、ゆくゆくは知識と経験を得てeMAXIS Slimに移行できた方がよいかもしれません。

 

どんな金融商品/投資信託にも良し悪しがあり、一概に「コレが一番!」「これだけやっておけばOK!」というものはなかなかありません。

人気があり、おすすめされている金融商品には、もちろんそれなりの理由(メリットや強み)がありますが、一方でなんらかのデメリット(制約)がある場合もあります。

eMAXIS Slimの場合

  • オンラインのみなので誰にも相談できない
  • ペーパレスなので紙の資料を確認できない(自分で印刷しないといけない)
  • 対象のインデックスの本数(ファンドの種類)が少ない

など

それぞれの金融商品が持つ特徴や、どんなメリット/デメリットがあるのかをきちんと理解して、自分に合った投資先を選べるようにしましょう。