【用語解説】運用会社

運用報酬とは

運用報酬は、投資事業／サービスに伴う手数料であり、投資ファンドやその他の資産運用サービスを提供する際にファンドマネージャーが受け取る（に支払う）報酬です。

運用報酬は、ファンドマネージャーがポートフォリオを管理し、投資戦略を実行するための対価として設定されます。

運用報酬の計算方法として最も一般的なのは、管理（運用）されている資産の額や、運用成果（パフォーマンス）に基づいたパーセンテージ方式で、ファンドの規模や運用の複雑さに応じて変動します。

 

運用報酬の意義

運用報酬は単に運用マネジメントのみに対する報酬ではありません。

運用報酬には、ファンドの日常的な管理費用に加えて、投資決定を行うための研究や分析のコストも含まれています。また、投資家への報告や顧客サービスの提供にかかるコストもこの中に含まれることがあります。

 

運用報酬は、ファンドのタイプによっても異なります。

例えば、アクティブ運用ファンドではマネージャーが市場を上回るパフォーマンスを目指して積極的に取引を行うため、その分運用報酬が高くなる傾向があります。一方で、パッシブ運用ファンド（例えばインデックスファンド）は市場平均と同等のパフォーマンスを目指すため、運用報酬は比較的低めに設定されます。

 

運用報酬を含めた手数料全般について、なるべく低コストのものを推奨するような風潮もありますが、運用報酬に関しては、そのコストが高いほどファンドのパフォーマンスも高くなるという調査結果もあります。

投資を検討する際には、運用報酬のみならず、その他の手数料やファンドのパフォーマンス履歴も考慮に入れることが重要です。

適切な投資先を選択するためには、適切な情報を読み解く必要があります。そのためにも、運用報酬のような手数料について、その背後にある仕組みや価値を理解することは重要です。